6日目


青葉山からみた仙台市街

時刻表

仙台
10:00発 東北本線719系4連
岩切
10:10頃着
10:14発 東北本線支線 701系2連
利府
10:20頃着
10:33発 東北本線支線701系2連
岩切
10:40頃着
10:45頃発 東北本線 719系4連
仙台
10:55着
11:15発 常磐線 455系6連
原ノ町
12:27着
13:32発 常磐線 717系 6連
いわき
14:55頃着
15:00発 常磐・水戸線 415系 4連
小山
18:04着
18:09発 東北本線 211系11連
池袋
19:24着

青葉城と利府線

朝、寝返りを打つといきなりベッドから転げ落ちた。

体の痛みで目が覚めたので、8時にホテルを出て仙台の町を青葉山へと歩いた。青葉山の頂上まで荷物を背負って上っていくのはそれなりに骨だったが、一夜開けて雪が晴れた仙台の町を一望することができた(写真)。

途中の店で「萩の月」を衝動買いする。一回でいいから、店の人に「『萩の月バズーカ』下さい」といってみたくて仕方がないが、私にも羞恥心というものがあるのでできなかった。残念。....ネタを知らない人は気にしないで下さいね。ちなみに、萩の月は7個入りが1000円、10個入りが1500円。7個入りの場合の単価が142.9円だから10個より7個買う方がお得だ。ということで7個買った。…秋葉原でついた、単価を計算する癖がつい出てきてしまう。お恥ずかしい。

さて、青葉城9:22発の市内循環バス「るーぷる号」があるので、それを待っていた。5分ほど遅れて誰も乗っていないバスが到着した。運転手は異様にアイシャドウの濃いおばさんであった。乗ると「ごめんごめん、待ったでしょお。寒い中待たせちゃってごめんね☆」とかお茶目なことをいってるので、こっちも「いや、僕も今来たところだから、さあ行こうか」とかその場のノリで返そうと思ったが、私にも羞恥心というものがあるのでできなかった。残念。

結局青葉城にいたのも私だけ、バスに乗ったのも終始私だけであった。バスは東北大の構内をぬけて仙台駅へと向かっていった。

さて、皆さんは東北本線に支線があることをご存じだろうか? 仙台から二駅青森側の「岩切」駅からたった2駅、「利府」駅へと向かう支線である。利府には(正確には新利府周辺)新幹線の車両基地がある。現在の利用者は主に車両基地ではたらく人と地元の人々である。

今日のメインイベントはこの「利府線」に乗ること。仙台から719系4連の松島行きで岩切へ。岩切には701系2連の利府行きが、発車を待っていた。

利府へはたったの二駅だが、その間には新幹線の軌道試験車やED71など興味深い車両がいろいろあって楽しかった。

利府で時間があるので下車してみた。駅前には大したものはないのだが、同じように何もなかった東能代などと比べると、なんだか暖かみがある。太平洋側で気候が暖かいだけではなく、人がそこで生きている感じがするのだ(写真)。

春の平野へ

さて、青春18きっぷで旅行しているので、帰りはもちろん各駅停車。仙台からは常磐線で上野へ出ることにしていた。ただ、予定より早めに利府線から帰ってこられたので、予定の電車より2本早い電車に乗れた(結局は原ノ町止まりで1本早いだけになってしまうのだが)。

仙台を出て走っていくと、広い平野部へ出る。

陽射しが柔らかい!!

雪が全然見えない!!

踏切が雪に埋まってない(笑)!!

ってな感じで、何とも温和で肥沃な土地に来た気がする。秋田とかもホントは肥沃なところが多いんだけど、そういう意味じゃなくて、感覚的にね。

まずは原ノ町に12:30に着く。乗り継ぎ時間まであと1時間ある。駅のまわりをぐるりと歩いてみた。町は大きくも小さくもない。ごく普通の商店が並んでいた。 ラーメン屋を見つけて食事をした。ほっき貝が町の名産のようだ。

原ノ町からいわき行に乗り継いで海沿いを走る。紺色の太平洋はあくまで穏やかに、陽射しは相変わらずで、お腹もいっぱい…ということで窓際でぐうぐう寝ていた。平和である。 五能線沿いの日本海は明らかに人を拒絶してたなぁ、と今さら思う。

いわきで乗り継ぎなのだが、ここでの乗り継ぎ列車はいわき→常磐線→友部→水戸線→小山 の小山行。小山でさらに池袋行きの東北線に乗り継ぐと、単純に常磐線で上野へ出るよりも幾分早く池袋に到着することができるのである。

途中、常陸多賀あたりから学校帰りの学生で車内がごった返す。なぜか、今「ドムドムハンバーガー用のパン(バンズ)」を数百個、ゴミ袋の大きさの袋に二つもったおじさんが私の前に経っているのだが…何に使うつもりなのか謎だ。

あとはなんということもなく小山乗換で池袋へ向かっていったのだが、どこへ行ってもみんな携帯電話でメールを打っている。まあ、面白いおもちゃなのはとてもよく分かるんだけどさ、頼むからBeep音(ピッポッパッ…)だけは切ってくれ。白鳥号では私の前に座っていたおやじは延々2,3時間メールを打ち続けていて、もう邪魔としかいいようがなかった。

Huck氏「なあ、その音、君が出してるわけじゃないよねぇ」
私(聞こえよがし)「当たり前じゃないか、そんな携帯のBeep音を切らないなんて田舎者みたいなこと、僕がすると思ってるのかい?」

とかいったら数分間は止めたようだが。彼は暫くしてまた延々と打ち始めてとても不愉快であった。

…な〜んて思い出しているうちに大宮に着いたようだ。


白鳥号をきっかけにして、津軽鉄道・五能線・秋田内陸縦貫鉄道乗車・亀ヶ岡遺跡訪問など、私の子供時代からの夢だったことをひたすら盛り込んだ今回の旅行はこれでおしまい。ひとつだけ心残りなのは、3/31に廃止になる「下北交通」に乗りにいけなかったこと。こればっかりは今さら取り返しようがない。

とりあえず近いうち(この先5年ぐらい…)に実現したい夢は、飯山線に乗ること・深名線の廃止跡を訪問すること・石北本線の奥白滝駅を訪問すること・興浜北線の廃止跡を訪ねること・中標津空港と羽田との間の飛行機に乗ること・茨城のマイナー私鉄を訪ねること・身延線に乗ること・名古屋の地下鉄に乗ること…かな。

ま、今年の春もまだ青春18きっぷが1日分残ってるし、もういっちょどっか行きますかねっ。

〜終わり〜