春の平野へ
さて、青春18きっぷで旅行しているので、帰りはもちろん各駅停車。仙台からは常磐線で上野へ出ることにしていた。ただ、予定より早めに利府線から帰ってこられたので、予定の電車より2本早い電車に乗れた(結局は原ノ町止まりで1本早いだけになってしまうのだが)。
仙台を出て走っていくと、広い平野部へ出る。
陽射しが柔らかい!!
雪が全然見えない!!
踏切が雪に埋まってない(笑)!!
ってな感じで、何とも温和で肥沃な土地に来た気がする。秋田とかもホントは肥沃なところが多いんだけど、そういう意味じゃなくて、感覚的にね。
まずは原ノ町に12:30に着く。乗り継ぎ時間まであと1時間ある。駅のまわりをぐるりと歩いてみた。町は大きくも小さくもない。ごく普通の商店が並んでいた。
ラーメン屋を見つけて食事をした。ほっき貝が町の名産のようだ。
原ノ町からいわき行に乗り継いで海沿いを走る。紺色の太平洋はあくまで穏やかに、陽射しは相変わらずで、お腹もいっぱい…ということで窓際でぐうぐう寝ていた。平和である。
五能線沿いの日本海は明らかに人を拒絶してたなぁ、と今さら思う。
いわきで乗り継ぎなのだが、ここでの乗り継ぎ列車はいわき→常磐線→友部→水戸線→小山 の小山行。小山でさらに池袋行きの東北線に乗り継ぐと、単純に常磐線で上野へ出るよりも幾分早く池袋に到着することができるのである。
途中、常陸多賀あたりから学校帰りの学生で車内がごった返す。なぜか、今「ドムドムハンバーガー用のパン(バンズ)」を数百個、ゴミ袋の大きさの袋に二つもったおじさんが私の前に経っているのだが…何に使うつもりなのか謎だ。
あとはなんということもなく小山乗換で池袋へ向かっていったのだが、どこへ行ってもみんな携帯電話でメールを打っている。まあ、面白いおもちゃなのはとてもよく分かるんだけどさ、頼むからBeep音(ピッポッパッ…)だけは切ってくれ。白鳥号では私の前に座っていたおやじは延々2,3時間メールを打ち続けていて、もう邪魔としかいいようがなかった。
Huck氏「なあ、その音、君が出してるわけじゃないよねぇ」
私(聞こえよがし)「当たり前じゃないか、そんな携帯のBeep音を切らないなんて田舎者みたいなこと、僕がすると思ってるのかい?」
とかいったら数分間は止めたようだが。彼は暫くしてまた延々と打ち始めてとても不愉快であった。
…な〜んて思い出しているうちに大宮に着いたようだ。
白鳥号をきっかけにして、津軽鉄道・五能線・秋田内陸縦貫鉄道乗車・亀ヶ岡遺跡訪問など、私の子供時代からの夢だったことをひたすら盛り込んだ今回の旅行はこれでおしまい。ひとつだけ心残りなのは、3/31に廃止になる「下北交通」に乗りにいけなかったこと。こればっかりは今さら取り返しようがない。
とりあえず近いうち(この先5年ぐらい…)に実現したい夢は、飯山線に乗ること・深名線の廃止跡を訪問すること・石北本線の奥白滝駅を訪問すること・興浜北線の廃止跡を訪ねること・中標津空港と羽田との間の飛行機に乗ること・茨城のマイナー私鉄を訪ねること・身延線に乗ること・名古屋の地下鉄に乗ること…かな。
ま、今年の春もまだ青春18きっぷが1日分残ってるし、もういっちょどっか行きますかねっ。
〜終わり〜
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