2000年8月、魚津にて |
さらば、日本海縦貫線の雄よ!1961年から40年間、大阪から青森までの1040kmを昼間のうちに結んでいた日本一の長距離特急、「白鳥」号が、このたび3月3日のJR西日本・JR東日本のダイヤ改正で廃止になる。白鳥号に乗って大阪から青森まで行くことは私の長年の夢だったので、最終列車に乗りに行ってくることにした。せっかくなので、乗りに行った記録を書いてみようと思う。 |
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1993年、上沼垂アコモ485系1500番台(タイトル画像の列車を後ろから見るとこうなってます) |
「白鳥」のプロフィール特急「白鳥」は、1961年にキハ82系気動車を使った長距離特急として登場した。当時は12両編成で大阪を出発し 途中直江津で上野行と青森行の各6両に分割するという、規模の大きな特急であった(1965年に上野方面は「はくたか」に改名)。当然青森駅では青函連絡船に接続し、北海道と日本海地方・関西を結ぶ足として重宝されるようになる。 日本海を堂々と優雅に走り抜けていくその姿をなぞらえて、「白鳥」と名付けられた。 その後、日本海縦貫線が全線電化されるにあたり、万能交直流形485系へとバトンタッチ。所要時間は12時間40分程度に短縮された(それでも長いけどねぇ)。 日本中のすべての電化方式に対応する柔軟性を活かして、
とこれだけの異なった電化区間を走る。3つのデッドセクションを通過する昼行特急は現行では「白鳥」しか存在しない。 さて、1980年代に入りますます交通の需要が増えた日本海縦貫線では、白鳥を二往復に増発。 食堂車を 連結した長大な編成で最盛期を誇った(現在は1往復)。 国鉄民営化後は、北海道で「いしかり」として走っていた485系1500番台を白・青・緑で塗装し直した上沼垂運転区のアコモデーションバージョンで走り、鉄道ファンの人気を集め続けていた。 しかし大阪から青森まで行くにあたって、普通の人は航空機を利用するようになったため(そりゃそうですね)、大阪から青森まで乗り通す人はせいぜい一日に数人程度。現在は区間利用が主となっているため、JRは大阪〜金沢、新潟〜青森などの中距離の特急を増発することと引き替えに「白鳥」の廃止に踏み切った。 |
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時刻表
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