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目次
どうやっていこう
秘境中津峡
雨の中津川林道
野辺山での観測
パラボラに登ってみよう

たのしい信州のあるき方?

0.どうやっていこう

去年の整理もまだ終わらないうちに、今年も夏になった。
今年の旅行はいつもと違って、目的地での行動に主眼がある。
実は 国立天文台野辺山電波観測所の45m電波望遠鏡 で星空を観測させてもらえることになったので、8月上旬の一週間、野辺山に行くことにしたのである。

さて、目的はさておいて。どうやって行くか? 目的地が主体とはいえ、やはりどうやって行くかは超重要事項である。
とりあえずは、八ヶ岳山麓にある野辺山に行く方法としては次のような選択肢を思いつくだろう。

1.小淵沢から小海線。huck氏のサイトにレポートがあります
2.しなの鉄道小諸駅から小海線。
3.長野新幹線佐久平駅から小海線。
4.佐久インターまでバス、そこから小海線。

さて、どれがいいだろう。貧乏学生としては新幹線利用はあり得ない。私鉄利用も割高だし、わざわざ小諸を回る理由もない。普通は1か4だろうか。
…そう考えると、私は気が重くなる。私は小海線が嫌いなのである。
風景や走っている場所は最高である。標高1000メートルを越える山麓の高原、実にすばらしい。昔はキハ52、58/28などの国鉄型気動車が鄙びた高原をゆっくりと登っていく、私の大好きな高原鉄道であった。幼いときに乗ってそれはよく分かっている。

なのに、なのに! 最近、特に清里の観光地化が激しく、なんだか嫌味な高原都市になってしまった。客層も家族連れとか、「八ヶ岳にショッピングに行ったのー」とか言い放つ変な奴とか(暴言失礼)、そういうのが増えてきた。
そして、彼らが小淵沢駅から大挙して乗り込むのが「キハ110系」! ああもうっ。 以前も書いたが、キハ110,120系は全く男らしさが感じられないので、嫌いである。できれば乗りたくない。
そう考えて1-4を見ると、余計嫌になる。小海線を使わないと行けないのか?

そこで、地図を開いてみる。

実は、埼玉県と長野県は接しているのである。ご存じだっただろうか。
そして、池袋発の西武線快速急行の終点、秩父鉄道の終点である「三峰口」駅から長野県までは、実は30kmぐらいしかないのだ。そして、埼玉と長野を結ぶ道はたった一本、「大滝村道17号線(地図中赤線)」、別名「中津川林道」 (以下中津川林道)この道が最高に男らしいのである。
まず舗装されてない。それに夜間・冬季通行止め。だが、秋には原生林の紅葉が圧倒的な美しさを見せる、秘境なのである。
これは自転車で行くしかないだろう!!
実際、そう思うのは別に地図を見て言っているだけではない。2年前に、中津川林道の入り口である中津峡だけなら、紅葉狩りに行ったことがあるのだ。旅行記をアップロードできるのはもう少し先のことだと思うので、ここではそのときに撮った写真を紹介しよう。私がサイクリングしてみたいと思う気持ちが分かってもらえるだろう。

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SHIMURA Harutoki <tt67136(あっと)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>

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