9/3 猿払〜稚内空港〜東京 (52km+航空機)
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今回のルート。クリックでGoogle Mapsに飛びます。
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今日はツーリング最終日。最後に残った宗谷岬までの30km少々を走り、そのあと稚内空港まで25km程度行ったらあとは飛行機輪行だ。
雨が不安なので6時50分ごろ出発。天気は曇り、昨日に引き続いて追い風が吹いている。4km先の浜鬼志別のセイコーマートでパンとカップヌードルの朝食。その辺でキャンプしていたと思しき、チャリダーと会う。今日は同じコースだそうだ。彼が乗っているのはGIANTのグレートジャーニー。ランドナーやスポルティーフがほぼ絶滅した今、新世代のツーリング車として注目されている。妙に安くてちょっと不安なのだが、バッグ4つと泥よけもついてドロップハンドルで、けっこう魅力的なのだ。あんまりネット上で(耐久使用に関する)レビューを見かけない気がするんだけどどうなんだろう。
荒涼とした風景の中、先を急ぐ。「浜鬼志別シネシンコ」なんていうバス停があって、これ全部でどういう意味のアイヌ語なんだろう、とか考える。ネタで人名にしてみたらどうだろ。浜鬼志別“シネシンコ”晴美、とか。売れないか…
最後の集落では、小学校の若い先生に「がんばってください」なんて声をかけられたり、地元の中学生がみんなで「おはようございまーす」と当然のように挨拶してくれたりでうれしい。純朴な漁村という感じだ。
最後の集落を過ぎると、いよいよ宗谷丘陵に入る。峠のように6％もあるような登り下りが連続するようになり、登れば雄大な丘と海が一望できる大パノラマが広がる。普段なら6％なんてそれほどのことないのになぁ、と思いつつ登りきったところで、さっきのグレートジャーニーに颯爽と抜き去られた。あら。速いー。アレほしいかもしれない。ロマン分がちょっと足りないんだけど、機能性と価格のバランスは最高なんだよな…。いや、BD-1はそろそろチェーンリングも限界だし、なんか知らないけどもともと10.5kgのはずが重量化を重ねるうちに空港のカウンターで16kgとか出るようになっちゃって重いし（おいおい）、畳む所の固定部は折れたしでそろそろ…いやぁ、…それは新しいツーリング車がほしいことの言い訳だろうか。パナソニックのデモンタやランドナーもいいし、金さえあれば神金や東叡でオーダーしてもいいけども。うーむ。
そんな物欲をもてあますうちにあっという間にグレートジャーニーには置き去りにされ、気がつけば宗谷岬の集落に入っていた。岬の東にけっこうな規模の集落があったとはびっくりだ。
ここを抜けると、見なれた宗谷岬。チャリダーもライダーもいっぱいいる。お土産を見て休憩して出発する。当然のことだが、ここから向きが変わるので向かい風になる。ぎゃー。進まない。前回来たときも同じことになった気がするが、なんだかありえないほどにしんどい。空港まで変な声をあげつつ、足と肩の痛みに耐えながら時速14kmぐらいで行く。
風のせいもあるだろうし、昨日の疲れもあるだろうが…こんなに走るのが大変なのはひさしぶり。空港の周辺で、工事用のメットをかぶったチャリダーのおじいさんに会った。これから釧路に行くという。私と逆方向の道を今から行くのか。しかしメットはいいとしてなぜ工事用…暑いでしょうに。
最後、うめきながらどうにかついたぜ稚内空港！ 14:50の飛行機を予約したのに、11時前についてしまった。カウンターに行って相談すると、12:15の便に変えてくれるという。着替えてパッキングして、食堂で塩ラーメン。よし、大したメールは来てない、先輩のウイルスバスターのオンラインアップデートが何だって？ 知らんよ俺は（泣。
東京の天気を確認すると晴れ、32度…えぇー。今ここは19度。とても半袖では走れないというのに。そうか…東京はまだそんなか。
飯を食べているうちに雨は本降りになり、うすら寒い中折り返し便のANAの737−800が到着したのだった。
今回のツーリングを振り返ると、いつにも増してさわやかな後味だ。だいぶ雨には降られたけれど、走れるだけ走りきったからかしら。知床のカヤックや登山が楽しかったからかしら。オホーツクの廃線跡をたくさん探訪できたからかもしれない。北海道も7回目、これで走ってない道は、岩内〜江差〜函館のところと、釧路〜十勝ぐらいか。まぁそれはいずれでいいや。一週間がこんなに長く楽しめるんだから、毎年このくらいの旅行に行ければ十分なのだが、…さて来年はどうなるかな？ また稚内スタートで音威子府、美深、仁宇布と入ってトロッコを運転して、音威子府でそばを食べて、名寄、朱鞠内と走ってあとは一転美幌峠方面を目指すとか、そういう内陸の旅もいいかもしれない。ふふふ。
心地よい疲れの中で、明日からの勤労意欲に燃えつつ。
追記：勤労意欲は3日ぐらいもちましたとさ。
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