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目次
はじめに〜札幌脱出
雨竜→上川
大雪山の紅葉
オホーツクへ
サロマ湖→網走
網走→知床
試される大地、知床
ノサップへラストスパート
帰路、総括

9/17 雨竜→上川110km

2日目。青:15km/h→赤40km/hに対応します。
2日目。青:15km/h→赤40km/hに対応します。
8:30宿出発、国道12号に入り旭川を目指す。道は山間に入り、アップダウンをくり返すようになった。小さな峠をいくつか越えて10:24, 神居古潭(かむいこたん)という小さな集落でちょっと休憩。いい地名だ。昔、大学の博物館で北方の古代文化展みたいのをやっていたときに、このあたりの遺跡が紹介されていた気がするな、と思っていたら道沿いに「神居古潭竪穴住居跡」の小さな看板が。早速自転車を止めて入ってみる。正直観光地でも何でもない、いかにも熊が出そうな山径だ。入ると碑が立っており、住居あとの竪穴がたくさん。ひと通り見てから国道へ。
穀倉地帯はそろそろ稲刈り
穀倉地帯はそろそろ稲刈り
トンボ。背後の穴が神居古潭遺跡。
トンボ。背後の穴が神居古潭遺跡。
ひとつ気がかりなのは、この先にトンネルがあることだ。 「しょうがないな…」と後照灯のスイッチを入れて出発すると、何と目の前に「自転車道」という標識が現れたではないか。トンネルができる前の国道の旧道を、サイクリングロードとして供しているらしい。ラッキー。途中で、休憩中のランドナーに会った。札幌を出て自転車乗りに会うのは4人目くらいだ。
石狩川も山深くなってくる。
石狩川も山深くなってくる。
廃線跡のサイクリングロードを飛ばすランドナー。
廃線跡のサイクリングロードを飛ばすランドナー。
その後も旭川まで10km近くサイクリング口ードは続く。途中に「熊出没注意」の標識が。8月14日にここに出たらしい。あらら。ちなみに熊は右利きが多いので左に曲がる道では遅く、かつ下り坂では遅いらしいので、「下り坂の左折コーナー」では人間が逃げ切れるという言い伝えがあるらしい(笑)  しかしこの道を走っていて左折もコーナーもないので、正直何の意味もないわけで。

…と、さっきのランドナーが追いついて来た。運転している初老の男性は、旭川在住で札幌に単身赴任しているが、休日にはこの辺を走ったり、荷物を持って北海道を少しずつ回ったりと楽しい自転車ライフを送っているそうな。もう函館から北を全部まわって斜里(しゃり:知床の西)まで走ったらしい。 しかしこの道長いなぁー。なんかもう疲れたんですけど。あー。でもこのおじさん止まってくれないよ?(^^
途中で函館本線の旧線の跡にある対岸のサイクリングロードに移り、走り続けた。おじさんが「あ!エゾリス!」とか言ってるけど全然わかんないし。 そんな感じで走って気づくともう市街地に入っていた。旭日橋という中心部に近い橋まで案内してもらっておじさんと別れ、補給のために市街へ。時に12時であった。いいペースである。
雲行きの怪しくなってきた旭日橋
雲行きの怪しくなってきた旭日橋
旭川駅
旭川駅
昼飯は「みづの」という店で「しょうがラーメン」を食べる。確かにしょうがの味がする。太麺。うまい。
みづの しょうがラーメン
みづの しょうがラーメン
その後駅前へ出て買い物をしたりブラブラ。あとで考えてみればこんなことして無駄な時間つぶさなきゃよかった。
街を出ると雨が降り出していた。上下完全防水のゴアテックスを着てサイクリングロードへ戻ろうとすると、鞄からへルメット、服まで赤い私の格好を、道行く女子高生がまるで汚い物でも軽蔑するかのような目で見ていく。もうMの人だったら間違いなく昇天ですよ(? うーん、ズボンまで赤いとちょい恥ずかしいかもしれないなあ。
そして退屈なサイクリング口ード巡航がまた始まった。…と?途中20km以上行ったところで何かおかしいことに気づく。GPSの方位がおかしい(今回事前に設定したルートは国道だったのであまり参考にならないのだ)。たまたまやってきたロードレーサーの人に道を聞くと、この川は石狩川ではなく支流の牛朱別(うしゅべつ)川で、近くの石北本線にそった道道140号線を走っていけば、旭川から30km地点の愛別(あいべつ)で国道(39号)に合流できるという。礼を行ってその通りにしたが、この道が長いの長いの。丘をいくつも越えて地平線までのびるのが見える。これが北海道らしさといえばそうだが、見たときの精神的ダメージが大きいよ…

そして当麻(とうま)の市街を過ぎ、たまたま石北本線の踏切が閉まっていたのを待って(そもそも列車の本数が少ない北海道で踏切が閉まってるなんて珍しい)、さらに丘を登っていると…後輪の様子がおかしい。見ると空気が抜けているが、チューブに開いた穴は小さそうだ。パンクかあ。
パンク直前の道
パンク直前の道

ま、雨中+登坂+パンクはもう以前にやっているので、この程度じゃ俺は動じない。少しずつ空気を足しながら愛別の市街までとりあとず山を越えて行って、駅で20分でさくっと修理成功、しかしこの駅さびれてるなあ。侍合室も改札も立派なのにもう電気が消えていて、駅の横からホームに出入りできる。意味ないな。 廃墟と化すのも時間の問題か。 さて、ここから上川のライダーハウスまでの20kmがまた精神的に長い。石狩川に沿った山間をだらだらといく。途中人家も店もなし。上川市街入りロのローソンにたどりつき人心地ついたときにはほっとした。
美しいプレートガーダー橋だ…
美しいプレートガーダー橋だ…
ライダーハウス内部
ライダーハウス内部
時に17:30。北海道ではもう日が暮れてしまう時間だ。薄暗い視界の中、ギリギリで今日の宿「ライダーハウスち炉リン村」に到着。雰囲気のいいログハウスでひとやすみして、名物の五右衛門風呂に入ろうと思ったときにはもう真っ暗だった。まだ雨は降っている。日も暮れたのに交通量は多い。

明日も雨らしい。ゴアテックス着てバス行動かな。

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SHIMURA Harutoki <tt67136(あっと)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>

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