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9/25 ノサップ岬→根室…→釧路
それなのに会う人会う人「今日は曇で残念ですねぇ」と挨拶するものだから、私の感概も台無しである。15回ぐらい言われたよ。 朝は昨日と同じ食堂でカニ丼。朝から花咲ガニである。卵とじになっている。力ニの肉は噛むとじわっと濃厚な味が出てきてびっくり。これがカニって物なんスか。こんなん食べたことないっス。
さて、あとは根室へ戻って鉄道で新千歳へ出るだけだ。ほんとはこの辺に夜までいてもいいんだけど、「正直原野はもう飽きた」のでー。いやマジな話。なのでこの辺随一の都会、釧路へ行って幸せな休日を過ごそうじゃありませんか。 …変わらねぇ。ここ数日間延々と見てた風景とちっとも変わりませんよ先生。基本的に牧場と荒地と湿原じゃない。こんな風景もういいよ、とか言ってる私は贅沢者ですかね?(笑) 釧路は街としての密度が低いとはいえ、このあたりで最大の都市。駅前でさっと自転車を展開しまずは腹ごしらえに向かう。目指すは甘味の有名店「六花亭(ろっかてい)」。クッキーでレーズンの入ったクリームをサンドイッチしたようなお土産(マルセイバターサンド)で有名な六花亭だが、もとは帯広のお店である。ここ釧路にも支店があり、土産物とは違うメニューがいろいろある。駅から3km強、釧路湿原の手前にあるガラス張りの清潔感溢れるお店に入り、ハムとチーズのピセッタとコーヒー、サクサクパイを注文した。 計515円、安い。しかもコーヒーはお代わり自由だ。サクサクパイは賞味期間30分という鮮度が命の、名物らしい。両者もコーヒーによく合い、美味かった。他にメニューとしてあったワッフルやチーズケーキも大変美味しそうで、是非トライしたかったのだが、パイで血糖値が跳ね上がってしまったので断念。店内でゆったりとした時間を過ごす。ふふ。幸せな休日。 さて、街へ来たらあとは本屋に行かねば。数日ごとに本屋に行かないと辛い私としては、旭川・網走と都市を通るたびに本屋に寄っては無駄に荷物を増やしていたのだが、網走を過ぎてこのかたずーっと原野だったので全く行けず枯渇していたのだ。駅前には大した本屋はない。こういうときは郊外のショッピングセンターに行くに限る。釧路のJuscoは、100km以上手前から国道に「○○○km先 Jusco」と看板が出ているほどの一大ショッピングセンターだ(っていうかそれだけのスケールで何もないことにもびっくりさ)。行ってみると確かにアホみたいに大きい。お台場のパレットタウンがいくつ入るんだろう、っていうくらいに。書店も満足のいく大きさで、しばらくぶらついて新刊等を数冊買った。 さて、最後の幸せは風呂。3kmぐらいぶらっと走って釧路健康ランドへ。浴室はとても塩素臭く、なんだかなぁと思ったが、ここ3日風呂に入ってない上に最後に入ったのが五右衛門風呂、髭も伸びっぱなしとかいう旅人モードで東京へ帰るのはアレなので、ここで都会モードに切りかえておく。念入りに体を洗って髭を剃ってさっぱり。あとは夜行の札幌ゆき「まりも」が出る23:00まで、ゆっくりくつろごう。 ゆっくり漫画を読みふけったあと、生ラム焼き定食を食べながら外を見る。街の明かり。街灯と車のライトを見ていると心が安らぐ。やっぱり、人が生きている街はいい。北海道まで来て結局それかよって?まったく。ねぇ。(苦笑) 総括
夢だったんです、ロングツーリング。今回は本州や沖縄での経験をもとに、かなり念入りに凖備した上で「これなら確実」という装備と知識、日程と金を用意していったので、無謀な点のないツーリングになった。その分ネタには欠けたかな、とか思ってたけど、クマと遭遇したぐらいで今回は勘弁して、ね。
さて。
♪少し休みに行こう 少し遊びに行こう(元ネタ知らない人はスルーしてくれ)
P.S. |