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目次
はじめに〜札幌脱出
雨竜→上川
大雪山の紅葉
オホーツクへ
サロマ湖→網走
網走→知床
試される大地、知床
ノサップへラストスパート
帰路、総括

9/21 網走→知床65km

6日目。青:15km/h→赤40km/hに対応します。
6日目。青:15km/h→赤40km/hに対応します。
朝、宿を遅めの9時頃に出て、国道244号を調子よく飛ばす。湿原と海の間の道は追い風で涼しく気持ちいい。というか寒いくらいだ(今15度)。
美しいプレートガーダー(略
美しいプレートガーダー(略
最初はね、こういう道も楽しいのよ?
最初はね、こういう道も楽しいのよ?
小清水(こしみず)を過ぎて国道にも飽きたので、釧網本線沿いの道をだらだら走る。止別(やむべつ)の駅に着いたのでー休み。この駅には「ラーメン喫茶」があり有名らしい。さて、駅からー旦国道に出ると、そこにあった保育所に「止別へき地保育所」との看板が。僻地って…駅前なのに。
止別駅。
止別駅。

国道を斜里へ向かって走るが、もう途中で飽きた。だれまくりである。斜里の市街で寒気がしたので葛根湯をドープし、スタート。このあたりからツーリングバイクはどんどん台数を増す。みんな手をあげてあいさつしていく。気持ちいいものだ。 私は国道からそれて抜け道をぼちぼち。じゃがいも畑しかない。
何もなさに磨きがかかって参りました。
何もなさに磨きがかかって参りました。
やる気がなくなって参りました。
やる気がなくなって参りました。
しばらくするとアップダウンが始まり、オホーツク海が見えてくる。
国道334号
国道334号
山を抜けて海へ
山を抜けて海へ
斜めの柱状節理
斜めの柱状節理
巨岩をトンネルで抜ける。
巨岩をトンネルで抜ける。
自転車を止めると海と空しかなくて。ただ座って空を見てた。
自転車を止めると海と空しかなくて。ただ座って空を見てた。

13:30, 雲行きが怪しくなってきた。今日の目的地の漁港、宇登呂(ウトロ)まではあと数キロ、強くなってきた風雨の中を飛ばす。小雨になってきたところで14:00漁港到着、宿(とほ宿:ボンズホーム)に荷物を置く。入りにに大きなハスキーが寝ていた。おとなしい。
ウトロ市街。町中に巨岩が林立する。
ウトロ市街。町中に巨岩が林立する。

傘を出して観光モード。港へ。いかにもな漁港は、次々と上がってくる漁獲をさばくのに昼も忙しそうである。そんな中にあるのが、漁協婦人部食堂。お、この食堂は絶対「当たり」だ。間違いない。中に入ってメニューを見ると、いくら丼1500円。ちょっと高いか?いや、わざわざ知床まで来たんだぞ?ままよ!
…いや美味かったですよ。本当に。何ていうかですね。卵をつぶしたときに出てくるのが普通はしょう油っぽい汁じゃない。でもこれは違う。なんか淒く「オイル」って感じの、うまみのつまった粘調な油。やっぱ違う。するとおばさんが、サービスでいかの刺身を出してくれた。これも歯応えがある。ぶにょっとしてない。
ウトロ漁協婦人部食堂。
ウトロ漁協婦人部食堂。
美味そうでしょ。
美味そうでしょ。

いくらが美味いシーズンってことは鮭が獲れる、つまり遡上(そじょう)してるってことよね…といって町中の川に行き、橋から下を見ると、おぉ居る!うじゃうじゃいる。ちょっと上流の関まで歩くと、鮭はばしゃばしゃっと飛び上がりながらどうにか遡上を試みていた。背筋に寒気の走るような感覚。自然の力を直に感じる。宿に戻って昼間は喫茶店でケーキやじゃがいも料理を作っている奥さんにそのことを話したら、「今のぼってるのは鮭じゃなくてマスよ」と冷静に訂正された。すみません、違いが分かりません(笑)
マスがうじゃうじゃと遡上中。
マスがうじゃうじゃと遡上中。

タ飯は海の幸とじゃがいも料理。うまい。皿の数も多い。じゃがいもを寒いところにしばらく置いておくと甘くなるとかで、そうやって作った栗じゃがいも? の料理もあった。宿もアットホームでいい感じである。
夕食。
夕食。
夜に、車で来た人に乗せてもらって少し離れた温泉へ。塩質の、濁った湯であった。露天風呂からずっと、明るい月と星を見ていた。
帰りに知床五湖まで原生林の中をドライブした。正直怖い。闇の中に鹿がうじゃうじゃいて、キツネもいる。じかの自然っていうのは私は怖いな。抗えない大きなものとしてこちらに迫って来るようで。そんなことを考えていた1日。

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SHIMURA Harutoki <tt67136(あっと)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>

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