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目次
出発
海上
→沖縄
南部一周
首里
遺跡と海上道路
ドライブ
残波岬
波照間島
石垣島
終了

9/15 断崖と灯台の残波岬

今日のコース

9時過ぎに出て、今日は中部の名所「残波岬(ざんぱみさき)」を目指す。
国道330号をしばらく行って普天間交差点へ下り、そこから普天間基地(Camp Foster)沿いの県道で国道58号へ。58号はなかなか信号が変わらず横断できない。いらいら。
ここから58号を北上していく。宜野湾を過ぎると北谷に入る。ここは米軍基地のせいで非常にアメリカナイズされた街の広がるエリア。コカコーラの観覧車を尻目にヤシの並木をがんがん飛ばす。58号は意外とロードレーサー(←自転車ね)がいるようだ。
今日は天気が本当にいい‥というかここまで晴れなくてもいいほどに晴れているので、照り返しが激しい。北谷を過ぎると米軍の嘉手納空軍基地の間を通る道になるが、ここまで来ると自販機もコンビニも嘉手納の市街地までは全然なくなってしまう。今回は当然水を持っているのでまぁ、行き倒れることもないだろうが。


両側は嘉手納エアベース。
60km/h制限。ちょっと怖い。

嘉手納は基地だけで大阪環状線ぐらいある。
無駄な土地だらけ。
さて、両側にひたすら芝生の広がる嘉手納基地を抜けると市中心部、嘉手納ロータリーに着く。なんでロータリーにしたんだろうなぁ。普通のスクランブル交差点にしてくださいよ、車線の合流ばっかしで怖いから(^^;。
嘉手納から北へ進むとすぐ読谷(よみたん)である。小学生のとき「沖縄の伝統工芸→読谷山ミンサー」と覚えて以来始めて見る読谷である。ちょっと感慨…にふけっている暇もなく登坂。
さて、すぐに見えてくる「←残波岬 10km」の看板のところにローソンがあったのでしばし休憩し飲み物を補給した。ここから2車線の県道になる。半島の道だが、所々から海が遠くに望める程度。小さなサミットを越えて一気に海へと下りていくように見える道を直進していく。


半島中部にも米軍基地がある。
微妙にケンカを売ってるデザイン
だと思うのは私だけ?

途中で左に曲がっていくのだが。岬に近づくにしたがい、背の高いサトウキビ畑が両側に広がるようになってきた。丘の上から見渡す先には海、絶景絶景。
気分よく下っていくと、リゾートホテルとそのビーチが見えてきた。ビーチは白砂、遠浅…とまぁこれはもうそろそろ見慣れてきたな(笑) だが、その横でビーチを整備している工作機械群が景観を壊していた。まぁ、このビーチ自体人工のものなのだろうけどね。


海まで一直線

半島の先端部にて。

残波ビーチ

を造成中。

ホテルの向こうが残波岬公園になっていた。公園に入ってすぐに目に入るのが、切り立った崖と灯台だ。自転車を止めて灯台の方へ行くと、どうやらここは見学できるらしい。全国たくさんある灯台のうち、見学できるのは
入道埼(秋田)、 塩屋埼(いわき)、 犬吠埼(銚子:訪問済)、 野島埼(白浜(千葉):訪問済))、 観音埼(横須賀:訪問済)、 御前埼(御前崎町(静岡))、 大王埼(大王町(三重))、 潮岬(串本)、 出雲日御埼(大社)、 角島(豊北(山口))、 都井岬(串間(宮崎))、 残波岬(読谷:今回訪問)、 平安名埼(へんなさき, 城辺(宮古島))
だけだから、今回は運がよかったかも。
灯台はかなり高い方で、31mもある。普通の3階建の小学校が12mぐらいだから、その倍以上もあるのだ。周りに比較対象となる建物がないから大きさのほどは実感できないが…
階段を上りはじめると、断面積は一般の灯台よりも広いことが分かる。そしてやはり高い。出口はだいぶ小さかった。外の景色は想像以上であった。北側は濃青色の海に崖が切り立ち、南側は浜辺から遠浅の海が数百m広がる。写真を見てほしい。


残波岬灯台

半島北側は崖

西側

昔は米軍の実弾演習場

さて、しばらくぼーっと海や崖を眺めてから灯台を出て、残波岬公園の中を自転車でまわってみた。公園自体は数平方kmぐらいあるのだろうか、灯台を離れると全く人が見当たらなくなり、空と道と草むらだけの風景になる。写真を撮ってぶらぶら走っていたら、辛そうに歩いているおじさんを発見。追い抜こうとしたら、「あの、すいません、水をくれませんか」と倒れそうな様子である。なぜかTシャツを脱いで上半身裸になっていた。予備にペットボトルで持ってきていた水をボトルごと渡した。この暑さの中上半身裸で歩いていたら熱射病になるに決まってるじゃないか。日射しと照り返しがこわいんだからさ。
まぁ、地元の人はそこら辺をよく知ってるはずだからな。都会の人なんだろうか。
道なりに走っていたらほどなくして公園の出口にきたので、ジュースを補給して出発した。出口についていた温度計は「現在の気温 45.4度C」と表示していた。べつに温度計が故障しているわけではない。百葉箱が35度でも外の温度はこんなものである。


熱射病エリア

あはは。9月中旬でこれだもんな。

さて、帰りは半島の北から浜辺をまわって58号に出て、58号で山中を突っ切って帰ることにする。十数km遠回りになるが、海辺と山中の風景が楽しめるだろう。
実際期待通りであった。半島北部の浜辺は底まで透き通って今にも飛び込みたいほど美しく、道は熱帯植物の中を走るようでとても日本とは思えない。


前向けばこんなです。

横向けばこんなです。

このあたりの58号は山を切り開き、橋と切り通しで無理矢理ぶち抜いて作った元軍道だ。浜辺からいったん山に入ると補給ポイントなど一切なく、読谷の市街までひたすらヤシ並木が続く。けっこう辛い。日陰がないので45度の熱気をまともに受けるしかないからだ。ちなみに、今走っている道の左側は山だが、実は米軍の弾薬庫エリアであり日本人が開発できない。そのせいでコンビニもガソリンスタンドも自販機コーナーさえも、作れないのだ。


山中のR58。逃げ場なし。

山越え後。向こうの山までサトウキビ畑だ。

読谷村のさっきの交差点までどうにか到着。またローソンに寄り、レモンウォーターを補給してから58号をえっちらおっちらと走る。ほーんと、すごい日射だ。
北谷まで走ったところで再び限界になり、Juscoに入って体を冷やした。しばらく休んでから歩いていたら、「琉球新報110周年ありがとう」とおばさん達が今日の琉球新報と記念のオリオンビールの缶を道ゆく人に配っている。子供達にも配っている。酒を子供に配っていいのか?と思いつつもらってみると、オリオンビールの缶の貯金箱だった…がっくり。


北谷市街中心部。
ドル紙幣が平然と使えるアメリカ人の街。
テーマパークみたい。

普天間基地内は消防・救急も日本とは別。
緊急ダイヤルは「911」です。

あとは最後のひとふんばりで10km程度走り、自爆氏宅にたどりついた。

"豪華客船"で石垣島へ

3時間後、こんどは石垣へ行くために那覇新港へ向かう。ここから有村産業のクルーズフェリー、「飛龍」号に乗って石垣まで行くのだ。ちなみのこの船は大阪→名古屋→那覇→宮古→石垣→基隆(台湾) という国際豪華客船である。那覇新港の待ち合い所は東京とは大違いの立派なものだった。各会社の窓口と土産屋があり、冷房が効いている。ま、当たり前だよな。東京湾のがヒドすぎるだけよね。
飛龍号は、豪華客船の名に恥じぬものだった。エスカレータ、立派なロビー、休憩デッキ、レストランとカフェテリアに結婚式場(!)、バー、茶室(!)、プール、サウナ、ゴルフ場(笑)といった設備が充実している7階建の船である。まぁ、入れない施設もけっこう多いんだけどさー。


クルーズフェリー飛龍。那覇新港にて

ロビー。奥が2つあるカフェの一つ(休業中)

客室は2等でも全席寝台で5人個室、バストイレ付きである。すばらしい、と思って自分の部屋のドアを開けたら激しいワキガ臭が。オウシット。隣の寝台の外人の体臭がくさーい。ワキガに加えてチーズ臭も漂ってくるよー(TT; 頼むからさっさとシャワー浴びれ。
というわけで、隣の人を選べないというのは5人個室の問題点でありました。広い部屋でゴロ寝ならある程度隣の人を避ける自由度もあるのにね。
というわけでほら、さっさとシャワー浴びれ!

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SHIMURA Harutoki <tt67136(あっと)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>

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